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台北生活の日記

テレサ・テンが眠る「筠園」(鄧麗君紀念公園)へお墓参り。アクセス方法やお花を買える店など

久しぶりに晴れた5月最後の日曜日、テレサ・テンのお墓参りに行きました。台北からバスを乗り継いで片道約2時間。公共のアクセスやお花を買える場所、注意点などまとめて紹介します。

 

テレサ・テンが眠るのは、新北市の金寶山。海を見下ろす墓地や斎場、広大な敷地の一角にある「筠園」と呼ばれる「鄧麗君紀念公園」です。彼女の本名「鄧麗筠」から、この名称がつけられたのだそう。

今回、公共の交通機関で出かけたのですが、コロナ禍もありバスの本数が少なく、揺れて気持ちが悪くなるなど、なかなかハードなアクセスでした。乗り継ぎの待ち時間を含めて片道2時間かかったので、利便性を求めるなら車の手配、ツアーに参加するのも一考だと思います。

バス停から見上げる「筠園」。人影も車の通りもほとんどなく、静かでした。鳥のさえずりと、スピーカーから流れる歌声だけが聴こえます。

お供えのお花は近くの花坊(フラワーショップ)で

「筠園」バス停のすぐ目の前の小高い場所が、テレサの眠る紀念公園です。彼女の歌声も聴こえてくるし、金色の銅像や銀のたまご型オブジェが見えるので、すぐわかりました。
お墓参りの前に、道なりに歩いて3分ほどの場所、斎場の脇にあるレンガ色の建物の「花坊(フラワーショップ)」で、お供え用のお花を。


さまざまな色のお花の束が用意されていて、どれもひとつ250元でした。
「屋内用?それとも屋外ですか」
お店の人に尋ねられ
「屋外です。あの、鄧麗君小姐に」
と答えるとお店の人、はっとして表情が変わりました。
「鄧小姐にですか、それならピンクや紫がいいでしょう」
私はお供えになんとなく白をイメージしていたので面喰い「百合はどうでしょうか?」と尋ねたけれど
「鄧小姐はピンクが好きだから、こちらのお花が良いですよ」
お店の方はきっぱり。わかりましたそうしますと、紫やピンクのふわふわとこぼれるような一抱えの花を買いました。
花坊は、午前8時半から午後4時頃まで営業しているそうです。
市内を出発する前に花を用意できなくても、現地でちゃんと手に入るので安心。人里離れた広大な墓地だからお花の売り場もあるだろうと踏んではいたものの、きちんとしたお店が見つかって良かったです。

金寶山 花坊
馨蕾花藝研究室

フラワーショップのお向かいに、レストランやトイレなど綺麗な建物もありました。

花や木々に囲まれ蝶が舞う「鄧麗君紀念公園」

白い薔薇やあじさい、ムラサキクンシランが綺麗に手入れされた公園の中を入っていくと、小さな白い蝶が誘導するように飛んでいました。
そういえば、鄧小姐は蝶が好きだった。
花を供えて手を合わせ、はじめましてのご挨拶と、あなたの歌がこれからも、この先も、誰かの心や思い出に伝わっていくこと、どうか安らかにいてほしいと祈りました。
テレサ・テンの存在はもちろん、日本にいた頃から知っていました。
訃報を聞いたのは、移り住んだ香港で。でも私にとっては有名人のニュースであり、ショックではあったけれど自分に関わることとはとらえず、特に感慨もなかった。その後香港を離れて台湾で暮らすようになっても、日本からお墓参りに訪れる人に出会うと「わざわざ?」と、ちょっと驚くくらいでした。
今日、海を見ながらバスを乗り継いでここまで来てお供えの花を選ぶとき、「鄧小姐」と彼女を呼んだことを意識しました。有名な芸能人のテレサ・テンではなく、ひとりの女性に敬意を持って名前を呼んだこと。
最近まで、縁あって鄧麗君小姐の歌や出演作を振りかえる作業をしていました。モノクロームやセピア色の映像の中、はち切れそうなほどパワフルで明るく、自信とユーモアのバランスが絶妙に可愛らしくチャーミングな鄧小姐に出会い、夢中になってしまいました。日本で見ていた時のキーワードは「つぐない」や「愛人」、「だからお願いそばにおいてね」。早すぎた死も相まって、テレサ・テンとはなんだか儚くて悲しげな人と思い込んでいたから、台湾や香港で、國語や廣話話で唄い話し笑う彼女の魅力に今更気づき、広東語がこんなに上手だったなんてと呆然として、どうしても、彼女の墓前に報告をしにいきたかったのです。
他に人は誰もいなくて、鳥のさえずりと、蝶が音もなく舞うだけ。鄧小姐が眠る場所にひざまずき話しかける時が来るなんて、考えたこともありませんでした。
歌や音楽は時を超える。海だって超える。それをわかっていたのに、今更改めてその実感を得ました。歌が時を超えたこと、海を越えたことを、この静かな場所で、鄧麗君小姐が優しく教えてくれたようです。

ウィズコロナの旅行が再開すれば、バスの運行も通常に戻り、休止している海岸沿いのツアーも催行されるようになるでしょう。
日本から台湾を訪れ、テレサ・テンのお墓参りへ行きたいと考えている人のお役に立てたら。

 

「テレサ・テン紀念公園」台北市内からのアクセス

台北からテレサのお墓参り。今回は公共の交通機関でポピュラーなアクセス方法を使いました。

■「台北駅」発 國光客運の「1815」番のバスに「市政府」から乗り、「金山區役所」下車。約1時間でした。
【1815】臺北-金山青年活動中心

■「金山區公所」で降りたバス停で、「淡水」と「野柳」を結ぶ「台灣好行-皇冠北海岸線 716」の「淡水」行きに乗り換え、「筠園」で下車。約15分。

■帰りは「筠園」から716の「野柳」行きで「金山區公所」へ。「淡水」方面は90分待ちだったので、早く来た「野柳」行きで元来た道を戻りました。「筠園」から徒歩で下っていける「朱銘美術館」もバスが停まるので見学しながら時間調整をしてもいいし、「淡水」行きに乗って淡水からMRT利用で戻る方法も頭に入れておくといいでしょう。

台灣好行-皇冠北海岸線 716

■皇冠北海岸線 716は海岸線を走る地元でも人気の路線ですが、コロナ禍で平日運行を休止、冬ダイヤが使われていました(2022年5月末現在)。
■所要時間は往復ともに、バスの乗り継ぎ待ち時間を含めて片道約2時間。
■「筠園」はバス運行のデジタル表示も無いので、アプリ等で運行状況を確認できるように準備しましょう。

■716のリアルタイム運行状況

テレサ・テン紀念公園「筠園」(鄧麗君紀念公園)

新北市金山區西勢湖18號
※24時間開放となっていますが、山の上でお参りや斎場の人がいる程度、流しのタクシーも来ませんでした。安全のために交通の確保、日のある時間に移動をお勧めします。これは716が停まる、「筠園」のバス停。

 

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mimi
台北在住のライター/コーディネーター。 長年暮らした香港から、猫を連れて台北へ移住しました。 台湾と香港に関する現地情報の執筆や、撮影手配などの仕事をしています。 |Instagram| |Tweitter| |Profile| |Contact|