前日につづいて、輔仁大学のサッカー場に男子サッカーの決勝戦を観に行きました。
決勝戦のキックオフは20時、前売り券は15時から販売開始で、長蛇の列になっていました。当日、観に行く決意をした友達と並んでゲット。自由席なので、前売りで買っておいた私も一緒に座って観戦できました。
この日は競技最終日ということもあってか、大入り満員。これまで封鎖していたゴール裏も開放して、それでもみっしり。前日は子供連れも多かったけれど、男子決勝は大人が多かったようです。
各国の代表ユニ、クラブのレプリカユニを着ている人たちも多かった。普段みかけることが少ないので、よくぞこんなに集まるものだと感心しました。
「日本男子、すごくいい」フランス系スイス人ジャーナリストが日本語で言った預言
前日、女子の決勝戦が始まる前の時間帯に、スポーツジャーナリストの方と知合いました。
日本代表ユニを着ている外国人男性が笑顔でこちらに向かってやってくるので、私も笑顔で会釈し「こんにちは」と挨拶したところ、驚いたように
「日本語わかりますか?」
「あなたこそ、なんで台北でそんな上手な日本語を?」
お話を聞くと、以前は台湾で活動をしておられ、今は東京のオフィスに所属して、英語で日本のスポーツ情報を配信しているのだとか。
こちらの雑誌を作っておられるとのこと。 http://www.jsoccer.com/
「女子は難しいかもしれない、グループで負けちゃったブラジル相手だから・・・。でも明日の男子は日本が絶対いける。すごくいいね」
男子の対戦相手はフランス。この方はフランス語を母国語としているけれど、公平に状態を見ている予想に、緊張したものです。
そして彼の預言通り、女子はブラジルに敗れたものの銀メダル、男子はフランスを倒して金メダルとなりました。
一緒に観に行った友達曰く「サッカーのことはよくわからないけど、フランスと日本どっちがうまいの?日本のほうがうまいように見える」。
わたしは専門的に説明することができないので、「・・・勝った方がうまいんだよ」と、当たり前の答え。ボールポゼッションの時間が長くても勝てるとは限らないし、体格が勝っていて、その競技の歴史の長い国が勝つとも限らない。ただ、今大会の第一試合で観たフランスVSアイルランド戦の時、フランスチームには「なんだかもっさり、ぼんやりしている」という印象を持ちました。だから決勝まで勝ち上がってきたのがちょっと意外だったのです。
対して日本には、VSカナダ戦で初めて観た時「うめえええ」「つええええ」と感嘆しました。最後まで点を取りに行く姿勢も良かった。調べてみると、すでにJリーグに内定している選手が何人もいるのですね。
この日の試合も、日本の正確なパス回しにフランスが翻弄されているように見えました。
前半で日本が1点リードして折り返し、後半はフランスがエンジンかかったように攻めてきていたけれど、決めきれないような、アレレとなってしまう惜しいところが多かった。80分を過ぎても時間稼ぎをするでもなく、むしろ倒れているフランス人選手がいたりして、台湾人のフランスサポが
「起きろよ!時間がないんだよ!」
と悪態をつくような情況もありました。
しんと静まったスタジアム。固唾をのんで見守る観衆、聴こえるのはボールの音と選手の声だけ。
大入り満員だったスタジアムなのに、試合中、何度もしんと静まり返っていました。聴こえるのはボールの音と、選手やベンチからの声だけ。おしゃべりも鳴り物もチャントも響かず、みんな前のめりに固唾をのんで見守っている。この静けさは恐ろしい、でも最高にしびれると、鳥肌がたつような思いでした。静寂からの歓声の波も。
サッカー観戦のお約束や決まり事がない、観ている人たちの本当の気持ちや状態が混じりけなく、現れていたのかもしれません。
決勝戦当日の朝、男子チームは林口の選手村にある公園のお掃除を自主的に行っていたそうです。選手村周辺では、選手たちが夜騒ぐ、ゴミを散らかすなどの問題がありました。
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スタジアムの観客はきちんとゴミを片付けていたし、スタッフの方々もまめにお掃除をされていたので綺麗でした。