台北生活の日記

「Win Winの関係で」と言われたら警戒警報。現代版の越後屋と悪代官みたい、結局はアンバランスになるから

Win Winの関係、という言葉遣いを鼻で笑う友達は多い。私は鼻は鳴らさないけど、頭の中に警戒警報は発令する。この人は悪代官、それとも越後屋?と笑いをこらえながら。

 

 

ビジネスの場で「Win Winの関係」と言う人ほど、無理難題をふっかけてくる。仕事の質や量とバランスが崩壊した納期や報酬を、笑顔や真顔の天然圧で、平気でおしつけてくるからとても怖い。
思いやりがないとか、仕事ができないというレベルではなく、何かが壊れているんだろうなとお見受けする。

「Win Winってどういうこと」
本当はわかっているはずだけど、敢えて質問する友達がいた。その場にいたみんなもわかっている、Win Winという言葉が気持ち悪いと言いたいのだろうということも。
「現代版のお代官様と越後屋みたいだよね『お主も悪よのう』って」
と言ってみたら驚かれ、「かもね」と笑われた。
越後屋と悪代官の談合、Win Winでござりまするオホホワハハと笑顔でも、お代官様と越後屋の「感覚」や「常識」は多分違っていて、バランスは取れていない。
ビジネスだから、利益を出すのは当たり前の前提だけれど、綺麗ごとみたいに「Win Win」をあらかじめ言ってくる人は、傾いた量りしか持っていなかったな。
ビジネスではなく、こういった必要とするもの同士の様子なら、「はいWin Winですねえ!」としっくり腑に落ちます。

 

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mimi
ライター/コーディネーター。 香港から猫を連れて台北へ移住後、30年ぶりに東京暮らし。満喫中。 台湾と香港に関する現地情報の執筆や、撮影手配などの仕事をしています。 |Instagram| |Tweitter| |Profile| |Contact|