11月30日でクローズする、八德路の京華城 Living Mall。
2001年にオープンした、独特な球体の商業施設。映画館やレストラン、ショッピングモールが入ってた。
台北に来たばかりの2010年夏、私は街のことを知るよりも、家の猫が好むエサをどこで買えるか探すことに真剣だった。「寵物」のキーワードで検索をかけて台北中あちこちの店に出向き品ぞろえを確認していた時、京華城の近くにもやってきて「なんだこれは」と見上げたのが最初の出会い。
中に入っても特にこれといって惹かれるものもなく、それ以後もずっと、近くを何度も通ったのに、入ったのは1、2度。ニトリを見に行っただけだったと思う。
MRT松山線が開通して南京三民が最寄り駅になりアクセスが良くなっても、ここはなんとなく盛り上がらずじまいだったと聞く。八德路に大型バスが停まり、団体客がぞろぞろ降りてくるのは何度か見かけた。レストランで団体向けの食事をしていたのかもしれない。
箱が独特で強烈、中身はあまり派手さが無い。そのギャップは面白さというよりも、私はつまらなさを感じた。
「あれでいいなのかな、京華城」「ねえ」
台北で暮らす友人たちとたまにそんな話しをした。
なんかもったいない。台湾にたくさんある良いものが、変な方向にアピールされていたり、ほったらかしにされて埋もれそうな見た時にはがゆくなる、あの感じ。京華城のことも、そんな風に見ていた。
最近は閉店セールで、中は割合と賑わっていた。外観の写真を撮る人もちらほら。
夜になると明かりが綺麗だった。
さよなら京華城。今日のおわかれに、いろんな人が台北で暮らす月日の流れを感じるのかもしれない。
ニュースやSNSに出る京華城は綺麗なものが多いけれど、私たちが見るのはだいたいこんな感じだった。この微妙さと大きさは、やっぱりインパクトがあった。
京華城に近いカフェ。住所は光復南路だけど、八德路からアクセスもすぐです。
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