11月2日、台湾の観光局が旅行再開時期の見通しについて触れたニュースがいくつか流れました。
何時解封邊境?觀光局估最快明年底
国境解除はいつ?観光局は「早くて来年末」
觀光業還得過兩年半至四年的苦日子 出國旅遊目前無望
観光業はあと2年半から4年苦難の日々 海外旅行は今のところ望みなし
こんな見出し読むのも苦痛だけどとりあえずまとめると
・観光局の予測では、海外旅行再開は早くて2021年四半期
・ターゲットは韓国、日本、香港、マカオ、ニュージーランドの5大マーケット
・業界関係者はもっと悲観的で、「2024年まで無理」
・感染症指揮センターは「トラベルバブル」に進捗なし。
11月中に「秋冬プロジェクト」をまとめ、「年越しイベント」や「旧暦年末の忘年会」に関する方針を公布する。
台湾当局としては、まず目前の「年越しイベント」そして「旧暦年末の忘年会」の制限をするかどうかの「秋冬プロジェクト」の制定が重要事項のようです。ここでクラスターなど出ようものなら、200日以上市中感染を出していない努力も水の泡。
ここをクリアしてから、次は2021年2月の春節旅行が可能なのかどうか、という話になるはずでした。
でも、ここへきて観光局がぽろっと「来年末まで無理」とこぼしたのは、後でがっかりしないための、布石なのかもしれない……。
パラオとのトラベルバブル破談、慎重にならざるを得ない台湾
長いタイトルに、ニュースの要点を全部盛り込んでいる記事もありました。
世界旅遊組織:最快2024 才能恢復全球觀光 疫情重創旅遊業
觀光局:解封關鍵在疫苗
學者:2022年才有”旅遊泡泡” 亞洲國家優先
旅行公會:若明年邊境沒開放 恐千家旅行社倒
世界観光機関「早くて2024年に世界の観光業がコロナ前水準に復活」
※「24年?!」とひっくり返りそうになりますが、この機関の本部はスペイン。ロックダウンを繰り返すヨーロッパ目線で考える「世界全体が復旧する」は、現状では2024年かもしれません。
観光局は「カギはワクチン開発」
※うん、知ってる。次。
学者は「トラベルバブルは2022年から、アジア優先」
※パラオとのトラベルバブル計画も破談になったから。
旅行業界団体は「もし来年も再開しなければ、倒産する旅行会社は1000社にのぼる恐れも」
※ここが一番怖いです。
すでに営業停止をしている会社がいくつもあるし、営業を続けている会社も、できるのは国内手配か来年の見積くらい。
市中感染ゼロが200日以上続いている台湾。
記録を止めたくないですよね。世界に誇りたいですよね。
今でも、台湾の街中では多くの人がマスクをしています。
市中感染が200日も続いているなら、もうつけなくてもいいんじゃない?と気を緩める人はいません。
台湾から海外へ出国し、到着地で「陽性」と診断されるケースが後を絶たないからです。
隔離免除の往来再開を進めるハワイと日本、シンガポールと香港
一方で、日本とハワイの隔離免除プログラムが11月6日のフライトからスタートします。
在ホノルル日本国総領事館からのニュースリリース
日本からの渡航者に対する14日間の自己隔離を免除する事前検査プログラムの開始について
香港とシンガポールも、往来再開を予定しているとニュースを見ました。
香港とシンガポール、往来再開で原則合意
香港とシンガポール、政府間での合意段階なので今後どうなるかは未確定ですが、早い段階で話が始まっていたのでしょう。フライングで失敗、市民の健康を損なうことは絶対に出来ない案件だけれど、観光立国として、旅行産業で働く市民の生活も守るため、スピード感も大事にしなければならない。難しい見極めを迫られていると思います。
日本とハワイの間で始まる隔離免除の往来再開が、「新しい旅行」のモデルケースになるのか。旅行会社の二大稼ぎ頭、ハワイと台湾。台湾から、ハワイの様子を期待して見守ります。
https://mimicafe.net/diary_08nov2020/
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