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台湾あるある

SNSに無断掲載+顔にスタンプは没禮貌(失礼)!親しき仲にも礼儀あり、親しくないなら遠慮して。

SNS、親しき仲にも礼儀あり。親しくないなら遠慮して!

海外にいる身としては、日本にいる家族や友人たちとの「安否確認」ツールとして、SNSはとても助かっています。一方で、誰もが発信できるのも善し悪し。

ちょっと待てい!

と慌てることも、増えてきました。
もう世界中どこでもそうかもしれない。
台湾でも平気で他人にスマホのカメラを向けてくる人はとても多いです。
でも、「ごめんなさい、撮らないでね」と言えば、ほぼ100%の人がすぐに手を下げて止めてくれます。水着ロケ現場の近くでカメラを構えている男の子に「撮らないで」と声をかけたらびっくりされ
「僕たち猫を撮っているんです」
草むらの中を散歩している猫を撮影している少年たちを隠し撮りと誤解してしまい、本当に申し訳なかった。素直で気を悪くするふうでもなかった彼らに謝って、「こっちにも猫いますよ」と教えたりしました。
他人やすれ違いざまの人からカメラを向けられることや、あきらかに肖像権を守らなければならない場合には「やめてください」と言えます。
困るのは、無邪気な知人による「無断撮影」「無断掲載」「無断加工」。
親しき仲にも礼儀あり、親しくないなら遠慮して!SNSでの他人が映っている画像取り扱いについて、私の思うところをまとめます。

 

インスタグラムで写真を無断転載&フォローされ、戸惑いつつ警告。取り下げ対応3ステップSNSで見知らぬ人との意見の違いは心の中で「ほっほー」と無言で流すけど、コピーやパクリ、無断転載をされたなら、きっちりかたがつくまで話しかけ続けます。今回は、花蓮で撮った猫の画像をインスタグラムで無断転載された顛末と、やめさせるまでの対応の3ステップ...

「撮ってもいい?」「載せてもいい?」「タグ付け」まえにお伺いは、基本中の基本

飲み会だ、集まりだと写真を撮り、映っている人をタグ付け投稿するのは、友達いっぱい作ろうね!と無邪気でいられるひとの特権だと思います。
仕事やお付き合い、家庭の人間関係がある場合はちょっと難しい。
「今このタイミングではNG」
デリケートな理由もあるし、自分の知らない人に名前や容貌を知られたくない人だっているでしょう。
自分がいつどこで、誰と何をしていたか。それが商売になる人もいるだろうけど、むやみに公表したくないと考える人も、沢山います。

なので、

「載せるよ」

「いいよ、でもタグ付けはしないで」

あるいは

「タグ付けしても大丈夫?」

「いいよ」
「やめといて」
「友人限定ね」

など、画像掲載とタグ付けはひとこと声をかけて確認するのが当たり前になってきました。
私も出先で、特にお店の内部では被写体や所有者に必ず
「ここを撮ってもいいですか?ブログや媒体に載せてもかまいませんか?」
と確認してからにしています。
いきなりパチパチ撮りだすのは失礼だし、相手に不快や不安を与えてしまうこともある。ひとこと断ってからのほうがお互いに気楽だし、万が一「勝手に撮らないで」と怒らせてしまった場合、同行者を巻き込んでしまう可能性もあります。
許可してくれた人は「こうする?」「これはこうだよ」と協力や説明をしてくれることも。先にひとことって、大事なことです。

 

顔にスタンプは、ひとの顔に落書きをするのと同じ

顔にスタンプ。わたしはこれが大嫌いです。ひとの顔に勝手に絵を描くのはとても失礼だと感じるのからです。
不特定多数の人が見るかもしれないSNSで、顔を出したくないと思うのは、ごく当たり前のこと。
風景を撮っていて映り込んでしまった人や、こどもの容貌を隠すためのモザイクなどの加工は、誰がどこで目にするかわからないのだから、きちんとしておくべきでしょう。
でも、「一緒に映っている人の顔をスタンプで加工して掲載・発信する行為」は、多くの場合、相手に承諾を得ていないのではないではないでしょうか。
少なくとも私は
「載せたいからあなたの顔をスタンプで隠してもいい?」
と事前に確認されたことは、一度もありません。
もし聴かれたら
「加工しないで、そのまま載せて」
または、
「たとえ顔をかくしても体の一部や服装、装飾品が映り込むから、一切載せないでください」
と答えます。
でも、残念ながら他人の顔に加工を施すような人は、そもそも「加工して載せてもいいですか」と尋ねる気遣いなど無いというのが、私の経験上で出た結論です。

台湾人も「失礼だよね」と憤る顔スタンプ加工

香港で、友人がある日本の機関に提出した資料の顔写真の上にホチキスを止められたことがありました。目に涙をうかべて怒る彼女が苦情を申し立てたいというので、手伝いをしたことがあります。

写真大好きな台湾の友人たちは「顔にスタンプ」をどう感じるのかたずねたら、多くの人が眉をひそめて
「あれ嫌い。ひとの顔に絵を描いてつぶすなんて、とても失礼よ」
と言っていました。そもそも台湾人は顔出しオッケー!なおおらかさがありますが、その反面、「面子」を大事にする。失礼なことをとても嫌うのですね。
とはいえ、どこの国にも「別にそんなの気にしないよ」「好きにしたらー」という人もいるし、細かいことを言っていたらSNSをやっている人やブロガーの友達と遊びに行く時(写真に写りこんだら加工されてしまう、掲載されてしまう)と変に気を使い、疲れてしまいます。

載せるならきいて。やなこったとちゃんと答えるから。

遊びに行ったり食事をしたり、楽しい時間を過ごすしたいだけ。写真を残すために出掛けるわけではありません。
撮影のために食事や乾杯にお預けを食らうのは慣れました。その時間が楽しいなら、気にならない。
恐ろしいのは、いつの間にか撮られた写真の顔にスタンプを押されてブログかなんかに
「台湾で〇〇として活躍するAさん、△△にお勤めのBさんとごはん♥」なんて勝手にアップをされること。
いちいち肩書つけて盛ったおともだちごっこは、うす気味が悪いです。巻き込まないでください。楽しかったねー!と言いながら人の顔に落書きや加工をしているなんて怖いです。お付き合いはひけらかすけど、友情ではないねと思う。
「それは考えすぎ」
「悪気はないよ」
「逆に気を使って、隠してくれたんでしょう」
と言われても、私は自分の尊厳を守る一線をそう簡単に緩めることも、下げることもできません。考えすぎ上等じゃい。
自分の都合でブログやSNSに他人の画像を載せたいのなら、失礼千万百も承知の上で
「あなたの顔に落書きしてでも、私は【お友達と一緒の私】の写真を世界に向けて発信したいです」
と掲載前におうかがいをたててみてください。
「どうぞご自由に。でも私のことは、その世界から外して頂戴ね」
と私はお答えします。

 

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ABOUT ME
mimi
ライター/コーディネーター。 香港から猫を連れて台北へ移住後、30年ぶりに東京暮らし。満喫中。 台湾と香港に関する現地情報の執筆や、撮影手配などの仕事をしています。 |Instagram| |Tweitter| |Profile| |Contact|