台湾発・新型コロナウイルス関連コラム

「台湾にいて良かった」台湾人の友達は両手を胸にあてて言った。

久しぶりに寄った好きなカフェは、座る場所を探すのが難しいほど混んでいた。台北の街を行く人の数は通常よりは少ないかもしれない、でもがらんとしているということもない。いつも人だかりの鼎泰豊や佳徳も、それほど並ばない。ほどほどで、ちょうど良い。

 

台湾人の友達に渡すものがあって、忠孝新生のカフェで待ち合わせた。最近のことをあれこれ話す。新型コロナウイルスにまつわる話は、つきることがなかった。

 

日本で、台湾政府のマスク管理体制が評価されていることを伝えると、友達は嬉しそうだった。一ヶ月前には台湾でもマスク不足が「マスクの乱」と呼ばれる騒動にもなったけれど、政府が買い上げて管理し、国民に平等に行きわたる制度を素早く組み立てた。アプリやサイトで、どこにどれだけマスクの在庫があるかもすぐわかる。マスクの高額転売には罰則を、国外への持ち出し数も規制をかけ、海外への発送は禁止された。本当にあっという間のことだった。台湾は「国民がマスクを求めて阿鼻叫喚」という地獄絵図にはならずにすんだ。トイレットペーパー騒動も起きたし、実際、いまもスーパーへ行くと品薄にはなっている。けれども、買えないことは無い。

 

「台湾がここまで出来るとは思わなかった」と、台湾人である友達も驚いたそう。マスクの管理、入境の制限、隔離検疫の毅然とした対応。逃亡者は間髪入れずに氏名を公表して手配して確保する。私も「台湾すげぇ…」と良い意味で呆然とした。優しい幼馴染の男の子たちがサッカーしてるなあと思ったらワールドカップで優勝しました。ぐらいの衝撃。守って良し、攻めて良し。

 

「今まで、流行はなんでも台湾が日本を追いかけていたのに、今回は日本が後から来てるね」友達はちょっと感慨深げに言った。

 

SARSの辛い経験を、台湾は活かした。2003年から変わった世相、あの頃よりも中国の旅行が自由になったこと、春節の移動の激しさは台湾も同じ、身をもって知っている。しっかりつかんで先手を打ち、国民を守っている。

 

台湾でも「マスクの乱」はあった、いまも感染者は確認されつづけている。電車やバスに乗って、マスクをしない人はほぼいない。それでも、台湾では仕事に出て、食事へ行き、学校で授業を受けている。私たちのように平日の午後、カフェでにも多くの人がいる。これまでの台湾と同じように。

 

「台湾にいて良かった」友達は両手を胸にあてて言った。私も同じ動作をして「本当に。」とつぶやいた。国民が政府を信頼し、誇りに思う。こんな国が世界にどれだけあるだろう……。

 

とはいえ、旅行は控え気味、航空やホテル、旅行関係の友人たちは深刻な状況に直面している。私もそのあおりは受けた。でも必ず戻る。こんなに旅行が好きな台湾の人たちだもの、必ずまた活気が戻る。
この騒動が終わったら、どこへ旅行したい?とたずねると「どこでも」と友達は笑った。旅行に行けるならどこでも。

 

そうだよこれが終わったら、すぐに旅行しよう。好きな場所へ、会いたい人のところへ自由に行ける日のために、今はしっかり手を洗い、良く寝て良く食べ沢山笑おう。出来ることをしっかり続けていこう。

 

今日行ったカフェはこちらです。

 

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mimi
台北在住のライター/コーディネーター。 長年暮らした香港から、猫を連れて台北へ移住しました。 台湾と香港に関する現地情報の執筆や、撮影手配などの仕事をしています。 |Instagram| |Tweitter| |Profile| |Contact|