新型コロナウイルスのニュースばかりで気が滅入る。
でも、最新の正しい情報は把握したい。
台湾の衛生福利部(厚生省にあたる)は21日に、日本への渡航注意喚起をレベル1からさらに強めざるを得ないと見解を出した。
中国語の報道を読むと、もう準備は整っていて、あとはGOサインを出すだけ。レベル2に引き上げは確実なのだと印象をうけた。
そして22日に、レベル2に。IDカードと連動している保険証で、過去の日本や韓国への渡航記録も確認されるようになった。
https://www.facebook.com/mohw.gov.tw/posts/1487628234736923
台湾、日本への渡航警戒レベル引き上げ 保健相、出入国管理の可能性も示唆
台湾からの日本への渡航に警告が強まるなら、日本からの入国者にも、14日間の隔離検疫を義務付ける可能性もあるかもしれない。出張の自粛や禁止は、企業単位の判断ですでに始まっている。個人の旅行を見送る人たちの話は、身近でいくつもきいた。
近々家族と日本へ行く予定だった台湾の友人を、台北で暮らす日本人が説得してキャンセルさせた。キャンセルに同意したその台湾人も、酔うと悔しそうに、日本政府への罵倒を口にしたという。
日本のニュースが即座に中国語に翻訳される台湾では、日本政府の新型コロナウイルス対策、チャーター便帰国者の帰宅後の陽性確定も知られている。対応が後手後手、生ぬるい印象を持っている台湾の人たちも多い。
日本人がいる場所には行きたくないと考える台湾のひとたちもいるだろう。私も、「台北に住んでいます、日本から来たのではありません」とアピールしなければ、そうとは知らない周囲の台湾人を怖がらせる存在になってしまうのかしら。
日本への一時帰国をキャンセルした友達は、決断した後はさっぱりしていた。「体内アルコール消毒だ」と出かけた店は、台湾人や日本人客で繁盛していた。「日本避け」「会合の自粛」で居酒屋など飲食に影響がないか、貸し切り状態だったら…と一抹の不安もあったので、ほっとした。
SARSの時と同様に、こういう事態ではホテルや旅行業が真っ先に打撃をくらう。飲食も影響が目に見えやすい。誰もが、どの業種でも、この先どうなるのか不安を抱いている。しばらくは日本へ帰れないかもしれない。日本人である私たちが、台湾から飛行機ですぐに駆け付けることのできる日本へ、帰ることをためらう。あるいは、規制がかかる。
そんな話をしながら、日本の友達がインスタグラムにアップしてくれた満開の桜の写真を、みんなで眺めた。綺麗だね、桜を見られるなんて羨ましい。台湾でも桜は咲くけれど、日本のそれとは色や、みずみずしさが違う。世界中のどこの桜とも違うから、世界中から日本へ花見に来る。
台湾は親日国なのに日本を敬遠するなんて、などと言う人はひとりもいない。自分たちを守らなければならない。2003年にSARSを経験し、自国民を守るために中国にも毅然と対応、マスク不足でパニックにならないよう政府が販売のコントロールをする台湾では、「入国大歓迎」の外国人にマスクを買い占められる日本の情況に呆然とするばかりだ。
親しいからこそ、感染を広げてはいけない。家族や恋人だって、感染者とは一時離れ離れになる。愛するひとたちを守るために、何をするべきなのか、早く正確な判断と決断する。また近いうちに日本や香港の家族、友達とも大手を振って会えるように、今は自分のできること、するべきことを粛々と、黙々と。よく食べよく眠り、笑うこと。考えるけど、くよくよしない。健康第一よ。
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