台湾発・新型コロナ関連

タイでコロナ後旅行受け入れ再開のニュースに、台湾から言霊をつぶやく

台湾が国慶節で大にぎわいだった夜、タイのバンコクでは「ミスユニバース・タイランド2020ファイナル」が開催されていました。
ファイナリストが結果を待つ間に手を取り合い、名前を呼ばれた人と呼ばれなかった人が抱き合う、距離なしのイベント。

高身長の美男美女が距離を置かずに所狭しと揃う様子、見ていて楽しかった。会場に設置された席は間隔が比較的ゆったりしているようにも見えたけれど、出場者もゲストも司会の二人もマスクやシールドなし。招待席のドレスアップした男性たちがステージ上の美女たちのウォーキングを観るために首や鼻の下を延ばす様子もしっかり映し出されて、とても華やかなものでした。

 

こんな大型イベントをこの距離間で開催できる、タイの新型コロナウイルス対策は上手くいっているのかな?
ロイターグラフィックス:新型コロナウイルス感染の現状を見ると、3月に増加してその後市中感染ゼロが続く、台湾とよく似たグラフ推移でした。
グラフでは多くの国や地域が右肩上がりに高く色をつけている中、台湾とタイ、それに中国大陸やマカオが感染を抑え込んでいるのがわかります。
すごいなタイ。でも、観光収入が厳しいのも、きっと台湾と同じだろうな…と思っていたら、プーケットで中国からのツアー客を受け入れるというニュース。

新型コロナ拡大後最初の外国人観光客タイ入国は10月26日!120人が中国・広州からのプーケットへ

この「プーケットモデル」、簡単にいうと「特別観光ビザ」を取得しチャーター機でやってくる外国人客向けの、ホテル内14日間隔離リゾートツアー。隔離後に条件をクリアすれば、プーケットからタイ国内への旅行も可能なのだそうです。
時間に余裕のある、富裕層がターゲットかな。参加条件は簡単なものではないし、プーケット市民からは不安視する声もあり、当初は10月初旬の到着が下旬へ延期になった模様です。

観光産業が大きな収入源になっている現地の方たちにとって、観光客の来訪は待ち望まれたものでしょう。でも、ホテル内隔離では外の土産店やレストランには利益がないうえ、ホテル勤務や出入りする人たちから街に拡散する、万が一のリスクがある。国内では平穏に出歩いていたタイの人たちから、プーケットが敬遠されるかもしれない。しかも団体、そのほうがオペレーションしやすく利益にもなるだろうけれど、久しぶりの海外旅行ではっちゃける可能性が高い団体…考えるだけで震えが来てしまうね。
そうは言っても、受け入れのために動き出したのは素晴らしいと思いました。とにかくこの「プーケットモデル」が無事に問題なく完了し、アジアの旅行再開モデルになることを願いながら見守りたいです。
そして、こんなニュースもありました。

タイ旅行業協会、強制隔離なしで入国できるように要望

タイに行ける日はそう遠くないかも?!
と浮かれそうになるけれど、逆の立場で考えたら、外国人旅行者の受け入れに不安を感じるのも良くわかる。不安と前進、新しい旅の形をタイが始めて、このニュースにあるように「感染者がほとんどいない地域からの受け入れ」とするなら、台湾が筆頭になるかもしれない…その日はもしかしたら近いかもしれない!と、夢見る言霊だけは、置いておきましょう。

 

本場のピンクミルクが楽しみです。

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タイからも、また遊びに来てね。

 

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mimi
ライター/コーディネーター。 香港から猫を連れて台北へ移住後、30年ぶりに東京暮らし。満喫中。 台湾と香港に関する現地情報の執筆や、撮影手配などの仕事をしています。 |Instagram| |Tweitter| |Profile| |Contact|