台湾パイナップルは縦に切ってまるごと感覚。初物マンゴーは色を愛で、本当の旬を待つ。
昨夜、スマホに来た天気予報は「明日の台北の気温は今日より9度低く、曇り」。
日焼け止めを塗って半袖で過ごしていた昨日とは打って変わり、今日は軽いダウンジャケットを着こんでいる人もいました。
曇り空だけど、市場の野菜や果物は春らしい彩り。
いくつかある果物屋台の中で一軒だけ、今年初の愛文マンゴーを置いている店がありました。
一斤110元。
値札をじっと見ていると、お店のご主人が
「屏東のだよ。あっちは暖かいからね」
初物はお高いのう!
旬になれば70元を切るマンゴー、今飛びつくのは時期尚早かな。まだ小さいけれど、色や形はきれい。でも香りはまだなので、もう少し待った方がよさそうです。
今年は天候や害虫発生でマンゴー農家が打撃を受けていると数日前のニュースで見たけれど、実際どうだろうか。本格的な収穫にはまだ時間があるけれど、袋掛けした果実の様子は農家の人たちにはわかっているでしょう。
これはある年の4月上旬に訪れた、マンゴー農園。
その年の出来かたにもよるけれど、やはりマンゴーが美味しいのは6月以降、本当の夏になってからだと私は思います。
農作物は天候に左右されるから毎年様々な問題に揺れるけれど、なんだかんだと「ゼロ」「高すぎて手が出ない」ほどにはならないから、今年もある程度は無事に収穫できると信じます。
マンゴーはまだ早いから手を出さず、剥き身のパイナップルをひとつ買いました。
どうしてやろうか、どうしてやろうか?
輪切りにしようか、それともいちょう切りか。
芯まで食べられるので、敢えての1/4、縦切りにしました。
ジューシーな果肉を切る音と感触、これは熟れて甘いパイナップルならではのもの。
割り箸を刺して、まるかじり。夏の屋台気分で楽しい。
市場で買うのも楽しくて美味しい。でも、あの時畑で食べたパイナップルの温かい果肉と土の上にボタボタ落ちる果汁の音、あの美味しさをどうしても思い出してしまう。世界一美味しいものを知ってしまった、やや贅沢な悲しみ。
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