台湾で小奇麗なカフェや書店、民宿を形容する「文青系」。どう日本語に訳すか、悩んだことがありました。
日本語が達者な台湾人の友達に
「文学青年、意識高い系?」
と尋ねると、
「そうかもしれないけれど、それだけでもない」
首を傾げていました。
そもそも「意識高い系」と日本語で言ったのを理解してしまう台湾人もすごいなと、そのことを振り返って感心したり。
私はこのブログの中で台湾のカフェをいくつか紹介していますが、「ここ良かったよ」「紹介したら」と勧められても「おー、」と笑って素通りした店がいくつかありました。いかにも文青系、インスタ映えの良さそうな、面倒くさい、しゃらくさい、私には居心地の悪い店。
その店の良し悪しを、私がジャッジするのでもありません。
好みではないところにまで、いちいち触りに行かない。それだけの簡単なことです。
意識高い系を気取ると足も舌もつりそうだし、意識低い系のキャラづくりで笑いを取るのも空しそう。だったら意識失ってる系かな。昭和から平成、令和を生きたら、自分の基準で好き嫌いは形成されています。知らなかったものとの出会いも長生きした分、そんなにいちいち意識せず、良し悪しは仕分けできるでしょう。
お前、きれいごとやウソ、他人の言葉をさも自分のものみたいに重ね着してないか。
その文章や写真、幼馴染や本当の友達、家族、子供達に顔向けできるのか。
高くも低くもなく、失っているようで、ちゃんとそこに意識はあるはず。ありきたりかもしれない生活の中にも、それをきちんとしている人、意識をひけらかさず正しい平凡さ、清々しい簡単さに触れると、心が落ち着きます。
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