台湾で感染者急増。台北市と新北市は5月15日(土)、新型コロナウイルス警戒をレベル3に引き上げ。台北市内でクラスター、市中感染の激増で街に緊張感がひび割れみたいに走り、息をひそめるような、危うい感覚に包囲されているような。多くの飲食店で実名制を導入、入店時に名前と連絡先を残したり、ドリンクスタンドでは店内利用は一時取りやめてテイクアウトのみにしたり、バーは営業そのものを休み。
数日前には夜市にも実名制を取り入れる話が出て、「まさか」と思いつつも取材しなければならない案件を急ぎ、水曜日に寧夏夜市へ。
いつもよりもほんの少し、人が少ないように思えた。
でも、まだお店の灯りはついていて、人の行き来はあった。
いつも大勢並んでいる「劉芋仔」。ちょうどいいタイミングで人がいない奇跡の瞬間、思わず「各一個ください」と買ってしまった。「ありがとうね」とおじさんの笑顔。買っている私の背後では、英語で「いつも大勢の人が並んでいるとても人気のあるタロ芋フライのお店です。中に塩漬けたまごの黄味を入れたものが美味しいですよ。ミシュランの屋台料理部門でも推薦されました」と説明している声が聞こえた。台湾に来たばかりの外国人を連れてきていたみたい。
取材をさせてもらったお店のおかみさんも
「こんな状況だから人は、減っているわね」
とほろ苦さをにじませながらも、笑顔で話してくれた。
夜市に灯るあかりや、ひとの笑顔の明るさに、エネルギーを感じた。
あれからたった数日で、台中では夜市をクローズする。故宮博物院の北部もクローズで、再開日は未定。南部は通常通りとのこと。配合臺北市政府防疫升級 故宮北部院區15日起閉館
現時点で北部の夜市についての報道は出ていない。
どうにか乗り切ろう。頑張ろう。台湾。
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