いつもの年なら、4月頃には「今年三本目だぜ…」とニヒルに微笑み、新しい日焼け止めの封を開けていました。でも今年は、5月になってようやく2本目に突入する体たらく。
台湾では、2月には夏日になる台南や高雄、墾丁で、夏を先取りする場面のロケが始まります。遮るものがなにもないビーチや砂丘、山の上へ日焼け止めを持たずに出かけるのは、太陽に丸腰で戦いを挑むようなもの。
日焼け止めは普段の生活、毎日の外出時も顔や首回り、手足にも忘れずに塗ります。日傘を持っても、足元注意。油断すると、アスファルトや砂の照り返しで足首が真っ黒ですぜ。
足元の黒さは、お風呂場でやたらと目につくのね。こんなに焼けてた?!と浴室にこだまする独り言。毎年一回は、足元の日焼け止めを忘れる。夏のお約束です。
そんな楽しい台湾ロケも2020年は2月初頭、南部を最後にぱったりと途絶えました。台北で散歩や買い物で出かけるといっても、それほど日焼け止めは減りません。
日本ブランドの日焼け止めは、台湾のドラッグストアやコンビニで気軽に購入できます。一番人気はやはり、外国人にも有名な「アネッサ」かな。どこへ行ってもアネッサはずらりと並び、コンビニには小さいサイズが置かれていたり。変換ミスで「姐っ沙」と台湾人の友達にLINEで送ってしまった時、アネッサと通じたのは愉快でした。
撮影のコーディネートで知り合ったヘアメイクさんに「これ良いよ」とお薦めを教えてもらうことがあります。それで使い始めた日焼け止めは「ALLIE」。日焼け止め特有の匂いがなく、さらっと伸びる、そして焼けない(多分)ので、とても気に入りました。難点は、台湾ではアネッサ勢力が強くてドラッグストアではお目にかからないこと。だから日本へ一時帰国するたびに仕入れてきたけれど、2020年は様相が変わったみたい。
康是美(COSMED)や寶雅(POYA)に、ALLIEがずらりと並んでいます。やった!これで手持ちの在庫を気にせず、どんどん使える!
砂浜を走り、見晴らしの良い場所へ上り、生い茂る草をかきわけて、秘密の場所へたどり着く。台湾や香港のロケではいつも、日焼け止め、ウエットティッシュ、虫よけ、かゆみ止めを持ち歩いています。
2020年、アルコール消毒液は「あれば尚可」より「必須」として加わりました。
台湾でもアルコール消毒液は品薄になり、台酒が急遽製造した瓶入りを買って、アトマイザーにうつして持ち歩きました。最近は、ミニボトルやアルコール入りウエットティッシュも品ぞろえが豊富になったので、忘れて来ても出先で買い足すことができます。
以前はマスクもそうだった。台湾のどこへ行こうと必ず見つかるコンビニで、足りないものはいつでも買い足すことができました。
台湾のマスク実名制販売も、緩和や解除への段階へ進んでいます。近々、以前のようにコンビニで気軽に5枚入りの医療用マスクを買えるようになるのでしょう。
今では、台酒のペットボトル入りのアルコール消毒液も出回っています。製造開始時は、重くて大きい瓶入り300㎖のみでした。瓶入りよりも小さく、軽く、容量は350㎖と多いペットボトルはありがたい。これなら、大人数のロケの時に持っていきやすいし、使い切ってもコンビニですぐ買い足せそうです。
台湾では6月30日まで出入境の制限が延長されました。でも、台湾の夏は長い。日本が秋になっても、夏を取り戻しに、台湾へ来てもらえる日が来るといいな。
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