旧暦の端午節が近づくと、台北は外に出るのをためらうほど強い日差しと暑さ。外はこんがり中身はとろけるのも、美味しいブリュレに仕上がるなら大変結構だけれど、そうもいかないのでね。私はこの時期、台湾の暑さを乗り切るために「ヨモギ」にすがります。爽やかさだけではなく、夏ならではの魔除けにも。
端午節前には、市場で「懸香草」のお飾りを。菖蒲やヨモギの束が出るのは端午節の時期だけ、一部のお店に並ぶものです。一束20元(約80円)程度。ふたつ対にして門や入口にかけておくと、魔除けや虫よけにもなるのですって。
日本の端午の節句にも菖蒲湯に入るように、沐浴用に丸めたものもありました。
「懸香草」は目にも爽やかだけれど、もっとこう、実感・体感としての爽やかさも欲しい。端午節以降も長々と続く、とにかく暑い、暑すぎる盆地台北の夏をどうにかしなければ。
私はメイドイン台湾石鹸の中でも特に好きな「大春煉皂」で、夏用にヨモギ石鹸「台灣原生 艾由心生皂 TAIWAN NATIVE WORMWOOD SOAP」を選んで使います。
「大春煉皂」のヨモギ石鹸は、オリーブオイル、スイートアーモンドオイルなどにヨモギエッセンス、レモングラスなどのアロマも配合。バスルームに置いておくと台湾の夏にぴったりの涼し気な香りが充満します。心なしか(これは虫よけになるのでは)と感じる。独特な強い香りなので、一緒に暮らすご家族や、使う人の好みは事前に確認しましょう。
こちらのヨモギ石鹸は、手洗いやボディ用。洗顔専用ではないけれど、「肌にあえば、使ってください」とのことでした。
「ヨモギはハーブや和菓子に使うもの」という認識に「魔除け」が加わったのは、台湾に来てからです。野草を知り尽くしている台湾原住民の阿美(アミ)族が、魔除けとして身に着けているのだそう。新竹の「丸竹化粧品店」でも、ヨモギ石鹸が魔除けになると教えてもらいました。ここの石鹸は「ヒャー」と飛びがあるほど清涼感があって、真夏に最高でした。
旧暦の7月は「ご先祖」や「お友達」があの世から戻ってくる「鬼月」だし、台湾の夏はヨモギ石鹸が爽やか&魔除けで一石二鳥なのね。
迪化街の「大春煉皂」コンセプトショップではその名の通り、ブランドの成り立ちや特徴、エッセンスが感じられるお店です。開店当初、ここが「素敵空間」なだけでなく、「手洗い場」もあることに感激しました。石鹸は肌に触れ、嗜好やタイプを選ぶ、とてもデリケートで個人的なもの。香りや泡立ち、肌触りを確かめることができるのは、とてもありがたい。個人的に信頼しているブランドなので、私は買い物やロケで迪化街を歩き疲れた時、「メイドイン台湾の石鹸で、手を洗いましょう」と言って、友達やクルーをここに誘導します。
お茶休憩も良いけれど、石鹸で手を洗うと街歩きの埃や汗が流れ、気持ちもさっぱりする。気分が切り替わるとみんな「メイドイン台湾のお土産探し」を楽しみ始めて、「大春煉皂 旗艦店」はインターバルにとても助かる場所なのです。
この日も水道を使わせてもらいながら、「普通の石鹸で手洗いをするのは久しぶりだな」と思いました。この数ヶ月は抗菌石鹸で必死に洗って、香りや手荒れは二の次だったものね…。
効能だけでなく、好きな香りと肌触り、商品にまつわる物語に惹かれて買い物をする。「気持ちの潤い効果」に、今年ようやく気付いたかもしれません。
台灣原生 艾由心生皂 TAIWAN NATIVE WORMWOOD SOAP
「大春煉皂」迪化街 概念店 (コンセプトショップ)
店舗情報とアクセスMAP
2020年6月30日で、迪化街のコンセプトショップは営業終了しました。
近いうちに、同じエリアで別のお店が出来るかもしれないとのこと。
お店の方は、「遠百信義A13直営店」などの利用をお薦めしています。
「來好」「誠品」「神農市場」「華山1941 未来市」などでも購入可能。下記公式サイトの「店舗資訊」でご確認ください。
公式サイト:https://www.dachuns.com/
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