「居留証の期限が切れてます」と銀行から電話。台湾の永久居留証に期限もなにもあるものか?ワクチン接種も外国人枠なのか台北市民枠なのかわからないし、とりあえず台湾での身分証を「新式外來人口統一證號」、新しい体系の番号に更新。
海外から入金があると、銀行から電話が来て「どういった用向きのお金か」と確認されます。微々たるものでも、マネーロンダリング防止でしょうか。私の場合大体お金の性質のパターンが決まっているので、担当者の人もすぐ「あいわかった」と理解し、入金手続きを進めてくれる。
でも先日は状況が違っていました。
午前中に入金を知らせる電話をくれ「オッケー手続きするわね、ところであなたって日本人?ワオ」とノリノリだったお姐さん、午後には打って変わって神妙な口調で「あなたの居留証番号が有効期限切れだから手続きできないの」。
「期限もなにも、私の居留証は永久なんですけど……」
「そうなの?じゃあもう一回調べてみるわね」
その後
「大丈夫だったわ、オッケーよ!」
と再びノリノリの元気な知らせをもらい、ほっとしたものの、何となくひっかかります。
ひょっとして、身分証番号統一の手続きが必要なのかしら?
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新式外來人口統一證號への完全切り替えは民国120年(2021年)1月1日
移民署の公式サイト、この件に関してPCならフッターの「よくある問題」、スマホはリンクを入っていくのですがどちらも掘っていくのが面倒なので、ダイレクトにURLを置いておきますね。
外來人口統一證號申請及換發送件須知(自110年1月2日生效)
私達外国人に振られる居留証番号は、アルファベット2文字+数字8文字でした。これは台湾人の身分証とは体系が異なるため、オンラインで身分証の項目に入力しても、弾かれるケースがあります。私もいまだに、パスポート番号で登録しているものがいくつかあるほど。
その外国人管理の体系を、台湾人と同じアルファベット1文字+数字9文字に変更する。
それが「外來人口統一證號」のようです。
10年後の民国120年には今の居留証番号使えなくなるよ、今なら手数料無料にしておくよ……というお知らせが出ていて
「どうするう?」
「あと10年、台湾にいると思う?」
「台湾にいたとしても引っ越すかもしれないし、そしたら嫌でも居留証の住所更新をしにいかなくちゃいけないから、その時でいいかなあ」
永久居留証を所持する友人たちと話した時は、こんな感じでなんとなく受け流して、わざわざ申請をしに行ったという話は聴きません。
香港のIDカード移行は全員対象、期限設定で進行した
香港でも、全てのIDカード保持者を対象に「新世代スマートIDカード」への切り替えが行われました。生まれ年ごとに手続き期間を設定・招集がかけられたので、私もオンライン予約後、予定を立てて香港へ行きました。日本から手続きに行った友人も、何人かいます。でも、今回の台湾の外国人の居留証の新式への移行は10年プラン、強制力もないみたい。私は準備しましたよ、手続きするしないはあなたの勝手ね、というところかな。
香港ではID番号自体は引き継がれたので混乱はなかったけれど、台湾では新しい番号に変わる。となると億劫なのは、「銀行や健康保険証など、登録しなおさなきゃいけないんじゃない?」という点。しかし冊子を見ると、特にそういった手続きは必要ないとなっています。
(だったらどうして、銀行のノリノリのお姐さんが期限切れだと慌てて連絡してきたんだろう)
ワクチンの順番は、外人枠?市民枠?
今後私にもワクチン接種の順番が回ってきた時、それは外国人枠なのか台北市民枠なのか、予約に必要なのは保険証なのか居留証なのかも、まだわからない。外国人先日日本交流協会から送られてきたエマージェンシーの「72歳以上の外国人も予約できるから、知り合いがいたらすぐ連絡を!」というメールが来たので臺北醫學大学附設醫院の予約ページはこうなっていました。これは、どうみても外国人枠です。
移民署のうっかりデータ入力漏れで怪しい人になったから
移民署が「現行の居留証番号は民国119年12月31日まで有効」と明言しているのだから、システムは使えるはず。でも、その時になって慌てるのも嫌だし、何がどうなるか、わからない。
私が移民署を完全に信頼していないのは、
「前回あなたは香港にむけて出境しましたが、台湾へ戻って来た入境記録がありません」と、東京へ向かう台北松山空港で止められたことがあるからです。
「戻ってきていない?私はここにいるのに?」
やましいことは一つもないので半笑い状態でパスポートに押された出入境スタンプを見せると、システム上には記録が入っていなかったことがわかり、平謝りに謝られ、私は気にしない気にしないと笑いながら免税店へ移動していったのですが、驚いたのはその後、永久居留証を申請した時。
「あなたの出入境記録で、おかしな点があるのだけど」
と連絡がきたのです。
「なんのことだかわかる、私が香港から台湾に戻ってきてない話しでしょう?あの時システムに反映しなかったのね。私はずっと、入境記録のない怪しい存在だったんだね。パスポートのコピーを送って証明するから、待ってて」
と答え、台湾移民署しっかりしてくれと心から思いました。
(その後も出入国はしているし、特に問題なかったのはなぜなんだろう)
なんだかよくわからない。
でも、とりあえずいまのうちに、新体系の居留証を申請しておきましょう。
万一ワクチン接種のことでトラブルになったら、笑い話にならないかもしれないから。
台湾の新たな居留証番号、「外来統一證號」申請方法
オンラインで申込みできるよ!とガイダンスに書いてあったけれど、それは学生や、優秀人材などの枠のひとたち。永久居留証は移民署へ出向く必要があるので、MRTに乗って「小南門」へ行きました。
余り待たない移民署
何度か来た移民署、いつもそれほど待たなかったと思います。でも今回は最短記録、待ち時間ゼロ。実名制登録、消毒、受付番号をもらい申請用紙を受け取ったらもう私の番号がコールされたので、そのまままっすぐカウンターに滑り込みました。
台湾では留学生も受け入れは始まっているけれど、ワーホリで来る人はほとんどいない。今は移民署で手続きをする外国人も少ないので、手続きをするなら待ち時間レス、なねらい目な時季かもしれません。
持参する必要なもの
提出するのは「外來人口統一證號申請表
UI NO. APPLICATION FORM FOR FOREIGN NATIONALS」1枚。
サイトからダウンロードできるので準備しておいても良いし、移民署の入口でももらえます。
氏名と住所、電話、パスポート番号等を記入して署名するだけなので、私は現地でもらって書きました。
持参したのは居留証とパスポート。
証明写真は不要。これまでのカードから移行されるので、用意する必要はありません。
ピックアップは2週間後
カードは自分でピックアップしに来るか、下の郵便局で切手を購入し郵送してもらうのも可能とのこと。
受け取り用紙に書かれている日付は、警戒レベル3が解除される可能性の高い7月12日の少しあと。郵送ではなく、自分でピックアップに来ると伝えると、カウンターの係の方にちょっと怪訝な顔をされました。暑いなか、またここまでやってくるつもりなの?とでも言いたげに。
解除になっていればちょっと周りをブラブラしたいし、解除されなければ、それはそれで仕方ない。
申請中の2週間は、身分証(居留証)なしの生活です。出入国もしないしかまわないと思ったけれど、ハタと気づいた。週末の市場やスーパーマーケットは身分証の末尾番号で入場制限されるんだった。
そこは健康保険カードか、パスポートで乗り切るか。
※健康保険カード、パスポートいずれも可能でした。
申請の進捗と新番号への更新有無確認
こちらのページから、状況を確認できます。
https://niioa.immigration.gov.tw/uino/
申請から数日、毎日チェックしたけれど動かなかった私の居留証番号。5日目に、新たな番号に移し替えられていることがわかりました。
旧番号のアルファベット2文字から、一文字へ。
Aは台北、9は女性を表します。
ここでは消していますが、旧番号とは似ても似つかない番号に変っていました。
コロナで思い知らされた、私ら外国人枠のおみそだということ。
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