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行く価値、見る価値、食べる「価値」よりも、あれスキーこれイヤーが面白い

旅のヒント

「そこは行く価値ありますか」

「見る価値ありますか」

「食べる価値ありますか」

と聞かれることが、たまにあります。

困るのね。

その人の年齢や、生まれ育った場所、好み、バックグラウンド、経験、様々な要素で変わってくるだろうから、それを瞬時に察することが難しい相手なら、こちらから好みをあれこれ聞かなければならない。

 

旅の短い日程、限られた時間、土地勘や情報収集が間に合わなければ、手っ取り早く聞きたくなるのもわかります。

 

例えばカフェについて。スタバのタンブラーを集めている人なら、台北に来てスタバへ「行く価値がある」のでしょう。でも、純喫茶派だったり、個人経営の店が好みの人には、そうではない。また、1日3食、限られた胃袋のキャパシティや予算の中で、失敗しないために「美味しいものや店」を知っておきたいのは人情というもの。

 

でも、そもそも私には「価値の有る、無し」という表現の仕方はなんだか違和感があって、つまるところ「みんなが良いっていうところならなんでもいいから」と言われているようにも思えます。

誰かが「価値ある」と言ったらそこに乗っかって「みんなと同じ」ことを自分の「価値観」に上書きするのってなんか、ずるくね?というのは言い過ぎかな、そんなの面白くなくない?とソワソワしてしまうのです。

じゃあどうやって聞き出せばいい?その土地の面白いところ

わからないんだからしょうがない。知らないんだからあなたの良いと思ったものを教えてよ。

と潔く身を任せるのも、それはそれで良いのでしょう。行動の仕方は人それぞれだし、事情も違う、それこそ「価値観が違う」から、好きにすればいいですよね。

私の「価値観」では、誰かが言った「行く価値」「見る価値」「食べる価値」は一切基準にしせん。

自分のカンと好みと失敗と成功の経験、それを頼りにして辿り着いた場所ほど、面白い、忘れがたいものはないから。

でも、好きな人や信頼している人が「あれ美味かった」「あそこ超面白かった」と教えてくれたら、興味を持つこともあります。生身の人間が「あれスキー」「これイヤー」と個人的にしてきた体験だからこそ、面白いし参考になる。

なので、土地の人に「おすすめ」を尋ねる時は「私はこういうのが好み、こんなことを見たい、あなたの良いと思うものを教えてほしい」とある程度具体的に聞いてみるのが吉と思います。

誰にとっても正しい答えではなく、「あなたのおススメ」。多分、より精度と温度の高い答えが返ってくるんじゃないかと思います。

最大公約数、顔の見えない誰かの「価値」ではなく、「あそこ美味しいから食べに行くといいよ」という生きたことばに導かれるのは楽しく、暖かい経験と思い出になるかもしれません。

香港式のワンタン麺やおかゆは好きではないので、どんな有名店だろうと行きませんでした。でも、信頼している熱い人に連れていかれたので食べた。それはそれで、面白かったです。

 

台湾・台北在住のライター&ロケーションコーディネーター。香港から猫を連れて移住してきました。活動範囲は台湾、香港、時々ベトナムなど。広東語、中国語を使います。プロフィール詳細 はこちらをご覧ください。仕事のご依頼やお問い合わせはコンタクトフォームからお願いします。